さて、今回も買ったマンガのことを書いてみようかなと思います。ちなみに「マンガ買いました」というだけで「オススメマンガ」のコーナーというわけではありません。
実は1巻が発売された時から、ずっと気になっていたんですが、なかなか本格的に読むこともなく放置していたのがこのマンガ。押見修造先生の『血の轍』。ちなみに読み方は「ちのわだち」ね。
最近になって9巻までの内容を無料公開しているマンガアプリがあったので、一気に読んで最新刊まで追いついた次第です。
ざっくりとあらすじを紹介すると、都心からは外れた地方ともなんとも言い難い雰囲気、群馬で暮らす3人家族。中学生の静一と両親…。この母親がいろいろと軋轢を抱えてか、息子にベッタリの性格…息子を偏愛しているところから始まり、静一の従兄弟を崖から突き落とす事件に発展。母をかばう静一と静一を支配的にコントロールする母という、もうなんか読んでいて怖いのよ。ときにはツラいのよこれが。
恋心を抱いた同級生とも引き離され、父親とも距離を置いて、母と子の2人の世界を築き始めたところで、前述の事件が発覚して母親が逮捕! 警察の事情聴取を受け、過去をフラッシュバックさせてブッ壊れが進化する静一。なんか怖いのよやっぱり。

最新10巻では、引き離された同級生の吹石さんが静一に再接近。彼女とのやりとりで、一見まともな心を取り戻していくかに見えて、この吹石さんもなんかサイコ。結局なんか怖いのよ。静一くんどうなっちゃうの?という展開。
雰囲気的に次の11巻で完結しそうな感じだけど、なんだろう…。以前に読んだ『漂流ネットカフェ』と比べて格段に絵もうまい、構成も、描写もうまい分、じっとりとした恐怖?が半端ねぇ。オススメして良いものか非常に迷うマンガを買いました。お、タイトルに偽りなしだ(斉藤)
★血の轍(10巻)
・作者:押見修造
・発行:小学館
・価格:650円 + 税