今日のオススメマンガ『ヨルとネル』

(この記事は2018年6月21日に書かれた記事の再掲載となります)

久しぶりにマンガを紹介します。このブログで取り上げるのは、今のところ自分が本当に面白いと思っている作品です。余裕ができたら、裾野を広げていろいろなマンガを取り上げていこうと企んでいますがしばらくは、本当に自分的ハズレなしの愛すべき作品たちです…。
そんなわけで、今回ご紹介するのは2016年11月に発売された施川ユウキ先生の『ヨルとネル』全1巻。

IMG_7068

独身時代には週刊少年チャンピオンも愛読していた自分はこの作家さんの初の連載作品『がんばれ酢めし疑獄!!』と、続く『サナギさん』でガッチリとハートをつかまれました!
物語は、生体化学研究所から姿を消した2人のコビト、“ヨル”と“ネル”の逃亡劇。頼りになるちょと大人びた少年ヨルと気弱な少年ネルが、海を目指して街中を冒険します。留守宅に忍び込んで、背丈と同じくらい大きな寿司をいただく2人。ホームにおき忘れた、これまた背丈より大きなケーキをいただく2人。浴槽を登り、本棚を登り、ネコにまたがり、カブトムシのツノで武装する2人の旅路…。

というと、ものスゴイ冒険活劇かと思われそうですが、そんなことはなくギャグを主戦場に活躍する施川ユウキ先生が描く旅路は、とてつもなくユーモアに溢れた思わずヨルとネルと一緒に自分も旅をしたくなるような、不思議な空気に満ちています。
逃げて、隠れて、ふざけて 笑って。
コミックのオビに書いてある通りの、小さな2人の大冒険。それでも実験体として扱われていた2人は、普通の人間のようには生きられません。ヨルとネルの冒険の結末は、読む人にとって賛否両論?になるとは思いますが4コママンガ(あ!言い忘れてた)の描き出す世界感としては異例の、1本の映画のような大きな感動や感傷を、グザリと残してくれること間違いありません。
とにかく、施川ユウキ先生のシャイな部分や、ニヒルな部分や、あたたかい部分などきっと全部が詰まった、奇跡のような作品だったんだと勝手に解釈。我が家の本棚に大切に収まる一冊となっています。(斉藤)

★ヨルとネル
・発行:秋田書店
・価格:562円+税

再掲載 memo ……………………………………………………………………………………………
最初に一通り読んだときよりも、結末を知った上での読み返しで涙腺崩壊。
アラフィフはいろいろと涙もろくなってるやねぇ。

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください