マンガ買ったでござる!『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-』1巻

(この記事は2018年9月9日に書かれた記事の再掲載となります)

9月の新刊ラインナップに気になる一冊を発見。説明不要のジャンプ看板漫画のひとつ『るろうに剣心』。その正統続編が発売されました。

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最近多いんですよねー。過去の人気作品の、作者本人による正統続編。

ワクワクしながら毎回楽しみに読んでいた当時の読者にとってはマジかよ「あいつらにまた会えるぜ!」という喜び。綺麗にしまってある宝箱を開けられて「このお宝の価値 下がんねーだろーな!」という不安。卒業したつもりだったのを「いつまで付き合わせんだウヒヒー」という謎の感情。そういった複雑な心境を抱えたまま、また踊らされるというわけです。マッタクモー!

さて、今回取り上げる「るろ剣」ですが、物語は連載終了から数年後。主人公最大の敵として読者の記憶に残る、志々雄真実が十本刀を従えて明治政府の転覆を画策。物語最大の盛り上がりを見せた戦いから、5年後の東京で幕を開けます。
現れるのは緋村剣心…と思いきや、監獄らしき施設から出所する青年2人と出迎える謎の女性。多少ネタばらしになりますが、この北海道編の主人公はどうやらこの3人になるようです。「ようです」と書いたのは、1巻の時点では剣心の動向のほうがどうしても目立ってしまうし左之助や牙突さんも顔を出し、あれ?このままオールスターズが物語を引っ張ってしまうのか?と思わせるからです。もちろん四乃森蒼紫の名前も出てはきます。
それでも、各話の間に挟まれたオマケページのキャラクター紹介でも冒頭の3人が主人公と、作者本人がコメントしているのできっとそうなのでしょう。続編の難しいところは、新しい主人公を立てようとする際のこのあたりのバランスですよね。過去のキャラクターが全然出てこないのも良いけど、出てきたら出てきたで前作の読者はワクワクが止まらなくなっちゃいますもの。

それでもまだまだ1巻。主人公トリオが顔を見せ、前作の主要キャラの現在が語られ新たな脅威が描かれて、それぞれが北海道を目指すところまででページは終了します。この先、新主人公トリオが縦横無尽に動き回るのか、それとも元祖主人公に喰われちゃうのか。まぁ、どちらに転んでもまた楽しませてくれるだろうことは、やすやすと予想できる安心感!
『武装錬金』や『エンバーミング』などで確立した作者のワールドと手腕は間違いなくこの北海道編にも引き継がれるはずなので、ファンは安心して続刊を待ちましょう!(斉藤)

★るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚・北海道編-(1巻)
・作者:和月伸宏
・発行:集英社
・価格:480円 + 税

再掲載 memo ……………………………………………………………………………………………
斉藤という苗字はホントに普通すぎて、あんまり有名なキャラクターっていないんです。
そんな中、燦然と輝く「斉藤」が出てくるってだけでも、るろ剣は推せるぜw

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