神保町の近くに事務所がある斉藤です。余裕のある日はランチついでに、マンガをチェックしに神保町に足を運んでいます。
今回は11月に店頭でたまたま手にして買っちゃった作品を紹介!

それがコチラ、井上淳哉先生の『怪獣自衛隊』。
“ジャケ買い” ならぬ “タイトル買い”をしてしまったこの『怪獣自衛隊』ですが、日本の領海内に突如現れた謎の海洋性巨大生物と日本政府/自衛隊との戦いの物語のようです。巨大ヒーローや人型兵器の類はいないので、2016年の映画『シン・ゴジラ』みたいな感じと言えば想像しやすいかな。
物語の冒頭で沖ノ鳥島の工事現場を襲い、海上自衛隊の護衛艦を沈めて姿を消した大怪獣が4年後に再び出現…。多くの乗客を載せた豪華客船を襲撃します。
この船にたまたま乗り合わせたのが主人公の1人“防人このえ”。防衛大学を卒業して、これから自衛官として配属されるプレ自衛隊員です。巨大生物の襲撃に戸惑う乗客を助け、鼓舞し、自衛隊の対策本部とのパイプ役まで担いますが、主人公と言えどもまだ若い一人の女性。未知の脅威に怖れる気持ちや圧倒的な力の前での無力さなど、1巻ではちょうど良い塩梅で描かれています(2巻では覚醒?獅子奮迅の大活躍で驚いちゃうけどねw)。
ネット配信による船内から全国へのリアルタイム中継。ネットワークを使った生存者同士の遠隔会議など、今どきのギミックを取り入れながら描かれる、令和の巨大生物パニック群像劇。ひとまず3巻以降の展開にも注目してみようかな。(斉藤)
★怪獣自衛隊(1〜2巻)
・作者:井上淳哉
・発行:新潮社
・価格:各660円 + 税
