忙しさにブログの更新をちょいちょいトバしている、アラフィフの斉藤です。今回はマンガの紹介になりますが、1巻を購入して面白かったからブログで…と思っていたら、あっという間に時間が経って2巻も出ちゃってたよ、というヤツです。
さて、今回紹介するニコ・ニコルソン先生の『古(いにしえ)オタクの恋わずらい』ですが、1巻発売後に割とあちらこちらで取り上げられていて、気になっていた人もいるのではないでしょうか。自分はニコ先生の作品はコミックエッセイしか読んだことがなく(あと認知症介護に関する実用書とか)、ストーリー物は今作が初めてでした。
コミックエッセイでの絵柄しか見たことがなく、大丈夫かな…と少し頭をよぎったのですが、これはまったくの杞憂。ストーリー物もエッセイも手がける大御所の先生方と同様に、タッチの使い分けがとても上手で、とにかくコミックエッセイから入った人も安心して飛びついてください!と声を大にして言っておきます。
そして、今回はいろいろな人に興味を持ってもらえるように、物語を大雑把に紹介してみます。
オタク趣味を隠すこともなくオープンに青春を謳歌する娘を眺めて「オタクはいつからこんなに市民権を得たのか!」と驚愕する、現代のシングルマザー・主人公の佐東恵。エヴァンゲリオン、スラムダンク、ガンダムウイング…。ほとばしるオタク趣味をひた隠して過ごした彼女の青春時代を振り返りながら、当時と現代を行き来しつつ、若かりし日の彼女の恋が描かれます。
とは言え、オタクがまだ迫害?を受けていた時代のオタクの恋。しかも意中の相手は深い理由があって大のオタク嫌いとあっては、前途多難だし なんなら現代でシングルマザーだということが明かされているしで、彼女の恋の軌跡が気になってしかたがなくなります。
当時の人気作品のキャラ名やネタを遠慮なく放り込んでくるスタイルで、正直なところ誰にでもオススメではないけれど、アラフォー&アラフィフでちょっとでもそういうの好きだった人ならだまされたと思って読んでみてほしい。“面白い” か “面白くない” かで言ったら “面白い” のは間違いないので、ぜひ主人公・佐東恵の恋の行方を一緒に見守ってください。
ところで、エヴァ・スラダン・ウイングの時代って、もうオタクってだけで虐げられていた時代でもないんじゃね?と思う自分は、少々ズレているのでしょうか。
あ、あとニコ先生と言えば、エッセイ『ナガサレール イエタテール』もオススメ。興味を持たれた方は、こちらのタイトルもぜひ!(斉藤)
★古オタクの恋わずらい(1・2巻)
・作者:ニコ・ニコルソン
・発行:講談社
・価格:680円 + 税