発売から少し時間が経ってしまいましたが、もちろんちゃんと買ってます。『怪獣8号』の最新7巻。5〜6巻は怪獣8号がせっかく戦力として認められたってのに、劣勢が続いていてちょっと苦しかったです。

7巻の巻頭では防衛隊の面々を嘲笑うかのように去っていく怪獣9号に、全員が敗北感を植え付けられたかのように思えますが、主人公カフカ=怪獣8号を始め、第1部隊長の鳴海も、戦うヒロインのキコルも誰も挫けませんでした。
各々がリベンジに闘志を燃やします。そして、中盤で力強く鳴海が宣言する「ここからは防衛隊のターンだ」。
読者も少し我慢を強いられた感じがありましたが、ここから本当にベテランも新人も決戦に向けて己を磨き、次々にパワーアップしていきます。
この展開を待っていました! キコルが、レノが、保科副隊長が、それぞれ牙を研ぎ澄ましていくこの流れはこのまま8巻まで続きます(連載で先読みしてるからね)。7巻の表紙を飾った伊春くんの見せ場も、この先の8巻でちゃんと用意されているので!
今回は鬱屈からの反転でテンションが上がってしまい、少々ネタバレ気味になったことをお詫びしますが、5巻・6巻あたりで辛口だった分、本当に最新7巻からの展開に胸の高鳴りが止まらないのです。(斉藤)
★怪獣8号(7巻)
・作者:松本直也
・発行:集英社
・価格:480円 + 税