12月中旬からお正月三が日まで、仕事とプライベートでほぼほぼノンストップだった斉藤です。今年もよろしくお願いします。
さて、去年の10月に始まったマンガアプリ「ジャンプ＋」の新連載『放課後ひみつクラブ』の第1巻が、年明け早々に発売されたので思いがけず購入。
最初の1〜2週くらいは、なんだか不思議な感じのマンガだなぁ…くらいの認識でしたが、回を重ねるごとになんだかどんどん「まてよ、これはやっぱ面白いぞ」となり、今にいたるわけです。
巨大学園都市に通う一年生の猫田くん。いろいろなことに良く気がついて、親切で懐の広い彼が遭遇した、美少女の蟻ヶ崎さん。彼女は学園に隠されたたくさんの謎を解き明かすために「放課後ひみつクラブ」という、非公認のクラブを設立。面倒見の良い猫田くんを仲間に加えて…というある意味王道の学園ミステリー…＆コメディ！
破壊力と行動力を併せ持つありがちな変態キャラクターは登場しない代わりに、MAXに振り切れた蟻ヶ崎さんの変わり者感がハンパない。加えて蟻ヶ崎さんのほぼすべてをカバーする、キレ味鋭く小気味良い猫田くんの分析＆ツッコミが秀逸。
そしてこの作品。何よりもシュールな展開と絵柄がめちゃくちゃにツボでした。作品中でも隠さない過去の作家達へのリスペクトあふれるタッチはどことなく懐かしく、そしてなんかカワイイですね。
ちなみに作者の福島先生は過去に週刊少年ジャンプで『サムライうさぎ』を連載していたベテラン。この作品もとっても暖かくて好きでした(そういえば今年は卯年ですね)。終盤にバトル物展開になってしまいましたが、連載当初の構想でifとしての続きをジャンプラに…載せてくれないかなぁ。（斉藤）
★ 放課後ひみつクラブ（1巻）
・作者：福島鉄平
・発行：集英社
・価格：650円 ＋ 税