毎月第一週はジャンプコミックの発売日があるので楽しい斉藤です。ちょいちょい手を出しては、ドハマりしたりあきらめたり…。なんでもかんでも揃えてしまうとキリがないので、巻数を重ねるごとになるべく振るい落としていくのですが今月はこの2冊を購入。
まずはアニメ化も決定し、絶好調の『怪獣8号』第9巻。
これまで苦戦の連続で怪獣連合？に出し抜かれた感じでフラストレーションを溜めていた読者がワクワクできる、主人公サイド反撃のターンです！ ただ、この先を連載で読んでいる自分としては…。
そしてもう一冊、年甲斐もなく高校生の恋愛と日常にニヤニヤしながら読んでいます、『正反対の君と僕』第3巻。
アホみたいに乱立しているマンガの賞レースのひとつ、3月中に大賞が発表されるであろう “マンガ大賞2023” の最終候補11作品の中にも選ばれていて、なんか最近あちこちでタイトルを目にすることが多くなっている『君と僕』。
当初は正反対な性格だけど惹かれあって交際を始めた、主人公の “鈴木さん×谷くん” の物語だと思っていましたが、彼らをとりまく友人知人の中にもたくさんの “正反対な男女” が登場。それぞれの心情をていねいに、そして「あるある」と多くの読者がうなずくリアリティを伴ったディティールで描く王道青春マンガです。
読者コメントで「解像度の高い青春」と言われるほど、学生イベントでの出来事の数々が、交わす会話の空気や距離感が、言葉にするのが難しい心のざわざわが、読み手にも伝わってきて、学生時代は楽しかったなぁ…とか、こんな時間を過ごしたかったなぁ…みたいな、複雑な気持ちにさせられます。
主人公カップルだけでなく、“西さん×山田” にも幸せになってほしいし、“平くん×東さん” の可能性もきっとある！ と思いながら次巻を楽しみに待つことにします。（斉藤）
★正反対の君と僕（3巻）
・作者：阿賀沢紅茶
・発行：集英社
・価格：650円 ＋ 税