マンガ買いました!『劇光仮面』4巻

1〜2巻、そして3巻を紹介してから少し間が空いてしまいましたが、『劇光仮面』4巻です。そして、今回はネタバレになります。

大学時代に実用に耐えうるコスプレとして、アクションスーツを製作するサークルに参加していた主人公、実相寺二矢(ジッソウジオトヤ) 30歳。意図しなかったとはいえ、スーツを使って傷害事件を起こした過去が悪い意味で人々に評価されて、裏サイトでの強さランキング1位に君臨し続けてしまう。そんな実相寺を倒すために現れたコスプレヒーロー、仮面ヴァイパーの男との決闘。無意味な戦いが決着した後に、前触れなく目の前で変態し爆散する仮面ヴァイパー…。

ここまでが、怒涛の展開で終わった3巻。その続きとして、これまで現実的な範疇で繰り広げられていた、空想科学の物語に突然常識からかけ離れた怪異が迫り来る!

大学のサークル “特美研” の仲間たちと、謎の人体爆散の真相に迫る実相寺の前に、重く、硬く、人間的な感情を見せない、謎の怪人物が立ちはだかる!

爆破能力と重機のごとく怪力を持った “人龍” に追い詰められる主人公。コートを着込んだ実相寺がおもむろに自身に火を放つと、彼の姿は瞬時にかつて傷害事件を起こした際に着用していた “ミカドヴェヒター” のスーツへと変身して…。

というのが、今回のざっくりとした内容。もちろん、人体爆散の真相に迫るまでの過程や、集団失踪として片付けられた事件との繋がりなど、徐々にそしてジワジワと「ナニかがヘンだ」という空気が独特のモノローグにより濃密に描かれ、またもや夢中で読み進めてしまいました。

まだ発売は先ですが、次回、第5巻では対峙した人龍との激突が描かれる…はず。

ここで、今現在読んでいて気になっていることを箇条書きで。
地下アイドルの撮影会に遅刻した男性の安否
 (この先の真相究明のキーマンになりそうな…)
家出少女マリエッティが持ち歩く “人間機雷” の素のような物質の正体
 (これを摂取すると人間が人間機雷=人雷と化す?)
人龍の攻撃を頬に受けてしまった主人公の傷
 (上記の物質が頬を傷つけたように思える…大丈夫か?)
70年代の仮面ヴァイパーのOP歌詞にある「ゲリラ豪雨」の違和感
 (これは特に意味はないかな…)
人龍がかなり古い映画を知っている理由
 (見た目よりも長く生きてる? 人雷=旧日本軍の兵器はほぼ確定路線か)

3巻の最後で爆散した仮面ヴァイパーは、人間機雷の素のような物質で怪我をしていた…。家出少女のマリエッティはその物質で手を怪我した…。その素材での怪我ではないが、主人公の実相寺も人龍の攻撃で同様の物質で怪我をした…。

今のところ爆散したのは仮面ヴァイパーだけだけど、なんかどうにもこうにも引っかかる描写がされていて、やっぱりジワリジワリと「ナニかがヘン」な空気です。

とにかく、4巻で急に現実の世界から引き剥がされた感じがあり、この物語の進む先がまったく読めなくなってきました。つまり、まだまだ途方もないワクワクが待っているってことで、やっぱりディープにどっぷりとハマれます。読み手を選ぶ作品だけど男子はぜひ読んでくれー。(斉藤)

★劇光仮面(4巻)
・作者:山口貴由
・発行:小学館 
・価格:750円 + 税

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