(この記事は2018年10月7日に書かれた記事の再掲載となります)
「機動戦士ガンダム」「銀河鉄道999」「超時空要塞マクロス」など、テレビでヒットしたアニメが劇場版となって話題をかっさらいまくっていた、アニメブーム直撃世代の斉藤です。月並みなセリフですが、良い時代でしたねー。
当時の熱量には凄まじいものがあって、「幻魔大戦」や「風の谷のナウシカ」といった原作はあるものの、ほぼほぼ世間が初めて目にするタイトルのアニメ映画もメディアが盛り上げて、えらくヒットしていたのを覚えています(懐かしいなぁ)。
そんな中で、ガンダムブームに乗っかって?劇場アニメとして公開されたのが小説家 高千穂遙のSFシリーズ「クラッシャージョウ」です。自分と同世代なら「なんか知ってる!」けど「あんまり覚えてない」という声が多いかも…。
元々小説の挿絵を描いていたのが、ガンダムのキャラクターデザインで有名な安彦良和で劇中メカのプラモデルもかなりの種類を発売。安彦良和自身が映画監督も担当されていたので当時はみんなが注目していたキラーコンテンツでした。
でも、惜しいことに原作が小説であったことや、映像化作品が映画単体だったこともあってか、ガンダムやエヴァンゲリオンのような社会現象というほどにはなれなかったのが悔しいところ。それでも、いろいろな広がりを見せる可能性を秘めた、秀逸な世界観を持つ作品なのでどうにかファンが増えていって欲しいタイトルのひとつと思っています。
いつもながら、前置きが長くてスミマセン…。今回はマンガの紹介です。そしてそう、クラッシャージョウの最新コミカライズの1巻が先日、遂に発売されました。
写真をご覧いただければ分かるとおり、原作小説の挿絵を担当された安彦良和による待望のコミカライズ…じゃないの!!!?
そうなんです、今回のコミカライズは針井佑先生という新人作家による作品でこれがもう恐ろしいほど安彦良和のタッチそのまんま!
以前に紹介したドリヤス工場先生も水木しげるのタッチそのまんまで驚かされましたが針井佑先生のそれも神業レベル! それだけでもこの一冊、読む価値ありです。
タイトルに“リバース”と付けてはいるものの、内容は全然リボーン作品ではなく“クラッシャー” という職業は既にあり、主人公のジョウ達のチームも結成されている中でのエピソードのひとつを切り取ったコミカライズとなっています。もちろん一話の冒頭で、クラッシャー稼業の成り立ちなど基本的な設定はキチンと披露しているので、予備知識なしに読み始めても全然問題ありません。
子供のころに “なんとなく” の記憶しかない方はもちろん、若いファンにも触れて欲しい傑作SFシリーズ・クラッシャージョウの世界を、ぜひこの機会に! (斉藤)
★クラッシャージョウ REBIRTH(1巻)
・原作:高千穂遙/作画:針井佑
・発行:講談社
・価格:800円 + 税
再掲載 memo ……………………………………………………………………………………………
あらためて見返してみても、やっぱりスゲェな。