さてさて、前回5巻で識別怪獣9号(キノコ野郎)の襲撃を受けていた主人公達ですが、最新6巻ではその決着までのほぼ98%が収録されています。
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5巻の紹介時に9号のシブトさに若干フラストレーションを募らせた自分ですが、今回もそのシブトさは健在。主人公=怪獣8号の日比野カフカや、その同期にして戦うヒロイン・四ノ宮キコル、キコルの父で防衛隊の長官・四ノ宮功といった面々の戦う矜持や信念を、軽々とそして禍々しく翻弄しにかかります。
今回収録されているその先まで、連載で読んでいる自分としては、もぉ本当に9号に対するヘイトは凄まじいものがあります。5巻・6巻は読んでいてツラいくらい、それまでにあった爽快感とは真逆の戦局にちょっと脱落しそうになりますが、それもこれからの大反撃のために必要な試練と前向きに捉えることにします。しました!する!
怪獣9号は知性も能力もなんか「怪獣」というよりも「魔物」「悪魔」といった類の存在ですね。序盤では怪獣という種のエリート的な存在かなと思っていたのですが、これもうボスですよ。これが尖兵に過ぎない…みたいな展開だったらちょっと萎えちゃいます(いやそれは無いだろねさすがに)。
『怪獣8号』好きな作品なので、5巻に続いてちょっと褒めきれない紹介になってしまいましたが、次巻以降は反撃のターンになる予定なので引き続き毎週の更新を楽しみにしたいと思います!(斉藤)
★怪獣8号(6巻)
・作者:松本直也
・発行:集英社
・価格:480円 + 税