さらば「WCCF」

年度末の忙しさがとんでもなく、体力ゲージが赤色点滅状態でギリギリ生き残った斉藤です。正直なところ年齢のせい、というところも認めます。

さて、春はお別れの季節とは言いますが、自分が15年ほど前にハマっていたゲームセンターのゲームが稼働終了となったので、今回はその思い出を…。

サッカーの日韓ワールドカップが開催された2002年、ブームに乗っかって…というわけではないかもしれませんが、ゲームセンターにトンでもない作品が誕生しました。その名も「WORLD CLUB Champion Football」、通称「WCCF」です。

めちゃくちゃ大型のビジョンの前にこれまた大きめなプレイシートが8台、座席の前にはグリーンのサッカーフィールドがテーブルのようにセッティングされています。そして斬新なのがそのプレイ方法。テーブルの上に手持ちのサッカー選手カードを置いて、戦術などを指示するボタンと合わせてリアルタイムにテキパキと忙しく動かしていきます。

右から攻める、センターを突破、といった指示ボタンを押すと画面上の選手が指示にそった動きを始めます。ただし、選手を動かして戦術を指示してもなかなか即座には実行されません。相手の動きや攻め・守りに応じて選手達が動くので指示を出したもののジッと戦況を眺める時間が続きます。

うまいこと相手のディフェンスを凌いで、敵陣ゴール前までボールが運ばれたらすかさずシュートボタンをバチン!すると攻め上がっていた選手が、いいタイミングでシュートを放ちます。

あとはボールを持った相手選手のボールを奪いにいくプレスと、ゴールキーパーの飛び出し。ゲームなのにリアルタイムに反応するのはシュート・プレス・キーパー飛び出しの3つだけという、謎仕様のサッカーゲームでした。…が、これがプレイしていると面白かったんです。

ディフェンスのカードを一気に上げてオフサイドトラップをしかけたり(だいたい失敗しますw)、ウィングの選手をフィールドの右上ぎりぎりに配置して突破&クロスを上げさせたり、相手のパスが上手な選手に2枚のカードをベタ付けして攻撃の起点をツブしたり、逆にプレイ中に相手のベタ付きマークをこまめにズラして選手をフリーにしたり。とにかくプレイすること自体が楽しかった。

そしてプレイの後のお楽しみがコレ。1プレイごとに1枚、選手カードがペロンと排出されます。白 → 黒 → キラ → 特殊なキラ と大きく分けて4カテゴリー。もちろんキラカードが優秀で人気なため、プレイの後には見知らぬ人とトレード交渉したりされたりという、謎の文化も誕生しました(当時はヤフオクとかでも結構高騰してた記憶)。

2002年6月の稼働から自分がプレイしていたのは、3年くらいで、あと2〜3年は2ヶ月に1度くらい思い出したようにプレイしていたと記憶しています。

毎年 前年のサッカーシーンを反映して、選手の移籍やチームの新登場などバージョンアップを繰り返していましたが、携帯ゲーム機やスマホアプリの台頭でゲームセンター離れが進み、コロナ禍がトドメとなった模様。

2022年4月1日(金)の深夜に全国での稼働を終了し、20年近くに及ぶ歴史に幕が降ろされます。もう何年もプレイしていませんが、昨年秋に発表されたちょっと悲しいニュースでした。(斉藤)

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