ゲッターロボ大好きの斉藤です。とは言え、学生の頃に読んだ小学館版の “ゲッターロボ” と “ゲッターロボG” がベースになっていて、あと好きなのは徳間書店版 “ゲッターロボ號”、そしてゲーム “スーパーロボット大戦” の中に登場する各種のゲッターロボと言ったところです。
なんだ?やたらといろいろ好きなんじゃねぇか。と思われたかもしれませんが、困ったことにゲッターロボは派生が多すぎて、マジで何が何やらな状態なので、これでも本当に「基本のキ」な感じ。
永井豪先生と石川賢先生が生み出した壮大なゲッターロボワールド。その正統作品だと他にOVA “チェンジ!!ゲッターロボ 世界最後の日” と、マンガ及びそのアニメ化作品の “ゲッターロボアーク” があります。余談ですがゲッターロボワールドは、深入りしないで自分の好きなところで物語を完結させておくのが健全な楽しみ方かと思います。
そんなわけで!知ってはいたけど無視していたのが、石川賢先生が亡くなったあとに連載されたマンガ『ゲッターロボ DEVOLUTION ~宇宙最後の3分間~』全5巻。
とりあえず1〜2巻まで読んで、ずーっと放置していましたが、このたび家庭用ゲーム機でリリースされている “スーパーロボット大戦30” の追加ダウンロードコンテンツにて、DEVOLUTION版ゲッターロボが参戦するとのことなので、最終5巻まで一気に揃えて読んでみました。
なぜタイトルが進化(EVOLUTION)ではなく退化(DEVOLUTION)なのか…とか。ネタバレになるので今回はあらすじにも展開にも触れませんが、まず最初に感想を書いてしまうと「面白いです」。作品内で描かれるキャラもマシンも確かにゲッターロボの王道的な魅力にあふれているし、ストーリーも勢いがあって個人的には好きです。
後々になって(ゲッターロボ號の終盤あたりで)ゲッターロボワールドの根幹とも言える “進化を促す神秘のエネルギー、ゲッター線とは” という壮大なテーマが提示されました。
ゲッターロボDEVOLUTIONでもこれが大きなキーワードといえますが、進化を促すゲッター線のことは置いておいて、初代作品 “ゲッターロボ” で主人公が叫んだ「ゲッターをなめるな 人類をなめるな!」という人間讃歌ともいえるセリフがラストバトルでも上手く引用されていたのが印象的。
人類をなめるな!の心意気で自分たちの存在を文字通り確かなものにしていく…この演出が初代作品から入った自分にはブッ刺さりました!
個人的に旧作ゲッターロボGのラストで大団円ってことで良しとしていたゲッターロボワールドですが、この勢いで他の派生作品も読んでみようかしら。(斉藤)
★ ゲッターロボ DEVOLUTION ~宇宙最後の3分間~(1〜5巻)
・作者:清水栄一・下口智裕
・発行:秋田書店
・価格:600円〜680円(本体価格)