マンガ買いました!『劇光仮面』3巻

つい先日、1〜2巻を買って後悔した山口貴由先生の『劇光仮面』。手に取る前の予想通り、めちゃくちゃディープに作品世界に没入し、魅せられ、興奮しながら大事に読んで、さっそく続きの3巻を買ってしまいました。

やっぱりものの見事にハマったし、読んだあとしばらくアタマが作品から抜け出せなくなる。ホント後悔しかないですが、先日発売した最新4巻をこの週末に買うじゃん、そんで続きを早く!早く読ませてくれ!ってなるからマジ困りますね。

さて『劇光仮面』。主人公はフリーターの男性、実相寺(ジッソウジ)。彼は特撮作品のスーツを本格的に作成する “特撮美術研究会” に大学時代に在籍。同志と呼べる仲間たちと、古い特撮映画『空気軍神現る』の主人公 “空気軍神ミカドヴェヒター” のスーツを作成します。いわゆるコスプレとは異なり、素材や装備など極力 “ホンモノ” に近い性能を持たせた、信頼して身に纏えるモノを信条とする彼らのスーツは、多少の暴力に抗い脅威を排除することさえ可能なシロモノでした。

そんなシロモノを身に纏った主人公実相寺は、過度なイジメの現場に立ち会ってしまい、意図せずに暴力を振るう人物に大きな怪我を負わせてしまう。結果、活動を止められ周囲から疎まれた研究会のメンバーは、不完全燃焼のままそれぞれ大人となり…というのがだいたい1〜2巻までのあらすじ。

2巻の最後の1話はなんか系統の違う怪奇的なサイドストーリーで「???」とはなったものの、物語の導入としてグイグイと世界観に読み手を引き込みます。

そして今回の3巻。物語は大きく動き出しました。ヒーローのコスプレをして街の清掃やちょっとした警備を進んで行うコスプレヒーローたち。そんな微笑ましい日常を破るかのように、彼らを勝手に “強さ” でランキングする裏サイトに踊らされて、コスプレヒーローに決闘をしかける “仮面ヴァイパー” が登場。

そして、この裏サイトに過去の傷害事件が過大に評価されて、いつまでたってもランキング1位に認定されているのが実相寺のミカドヴェヒターだったからさぁ大変。どれだけヒーローを倒しても1位になれない仮面ヴァイパー。スーツを身に纏うことなく贖罪の日々を過ごす実相寺の元に苛立ちを募らせた仮面ヴェヒターが現れて…。

戦うことを避けたい実相寺が巻き込まれた形で、ヒーローvsヒーローの劇戦が描かれますが、そこは『シグルイ』の山口先生。戦いの舞台へあがるところから、対峙して拳を交え決着するその瞬間まで、濃密な描写でグイグイ、これまたグイグイ…とね。

ラストには想像してなかった展開を迎え、あ、2巻の最後のヘンな話に繋がるのか?と、この先どころか、物語の根幹がなんなのかすらまったくわからなくなってきて、結局早く4巻が読みたい!ってなってしまいました。マジヤバイ。(斉藤)

★劇光仮面(3巻)
・作者:山口貴由
・発行:小学館 
・価格:750円 + 税

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