今日のオススメマンガ『封神演義』

(この記事は2018年8月7日に書かれた記事の再掲載となります)

週刊少年ジャンプ創刊50周年イヤーですが、みなさんジャンプは好きですか? 斉藤は小学生の頃から毎週欠かさず読んでいるので、そーだなーかれこれ35年くらい愛読している、まぁまぁな読者です。
自分がこのブログで紹介するマンガが、割とマイナーな作品が多いので たまにはメジャー誌『週刊少年ジャンプ』の作品を紹介してみようかななんて思いました。

とは言ってもジャンプのオススメマンガなんて際限がないので(言い過ぎ?)少し条件をつけてみることにします。

・ひとまずギャグ作品は除く
・もちろん完結している
・長すぎない
・伏線回収が極力されている
・強さのインフレが少ない または 自然に行われている

週刊連載をしながらも、読者人気で打ち切られたり、引き伸ばしたりがあるジャンプの世界でこの条件に合う作品って意外と少ないんですよね。逆に言えばこれらの条件をブッ飛ばした “パワーとライブ感” がジャンプ作品の魅力の最たる部分なんだと思っています。
さて、前置きが長くなりましたが、カモメが週刊少年ジャンプの作品で今回オススメするのは1996年〜2000年に連載された、藤崎竜先生の歴史スペクタルSFファンタジー『封神演義』。

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左が主人公の “太公望” 右は最強の一角 “殷の聞仲”

この作品は中国の古典的な小説『封神演義』をベースにしつつも、かなり大胆なアレンジが加えられ、日本が誇るMANGAとして完成した作品となっています。

物語は古代中国・殷王朝の人間界を舞台に、人間・妖怪・仙人が入り混じった大きな時代のうねりを描く長大な戦国絵巻となります。数十年に渡る物語の軸となるのは、殷王朝を陰で支配する妖怪仙女 “妲己(だっき)” と仙人界の異端児 “太公望” との、深慮遠謀を巡らせた熾烈な戦い。
一応原作があるためか、ジャンプ作品にしては珍しく 敵味方を含めたトップ3の実力者たちが、物語の冒頭からだいたい顔を見せており当面の最大の敵を倒したら、その更に上の強さを誇る敵がポッと出てくる…なんて拍子抜けするようなこともありません。死んだ味方がバンバン復帰するようなこともなく、登場人物が1日で超絶パワーアップ! なんてこともまずないです。全体をよーく練った上で連載を進めて、人気をキープしつつ完結までたどり着いたんだなーという点においては、ジャンプ作品の中でも異例中の異例で感動さえ覚えました。
昼行灯な主人公は読者の共感を呼びやすそうだし。カッコいいキャラはカッコよく。かわいいキャラはかわいく。登場人物たちそれぞれ個性が際立っていて、どのキャラクターの退場にも寂しさが伴います。

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物語を通しての適役 傾国の美女にして “妖怪仙女の妲己”
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主人公を味方する神仙たち 女性ファンもたくさん生まれました

コミックスで23巻。文庫サイズ版で12巻。夏休みにイッキ読みするのにもちょうど良い長さじゃないかなと思います。
と、ここまで書いて、ジャンプ作品のオススメは何を書いても “いまさら感”が拭えなくてそのハードルの高さにぐったりしてしまいました。頑張れオレ!

★封神演義(全12巻)
・作者:藤崎竜
・発行:集英社
・価格:各730円 +税

再掲載 memo ……………………………………………………………………………………………
少年ジャンプの人気作品を紹介するのって、ホントになんだかなぁ…なことになりますw
何を褒めても「知っとるわ」って言われるんじゃないか、と びくびくしながら書きました。

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